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フィリピンの民族衣装とは?その鮮やかな色彩とデザインを紐解く

2023年12月15日

1. フィリピンの民族衣装とは?

(1)フィリピンの民族衣装の一般的な特徴

フィリピンの民族衣装は、その鮮やかな色彩と独特なデザインが特徴的です。厳格なドレスコードや季節の変化に影響されることなく、オールシーズン着用できることも一つの特性と言えます。

また、素材には、自然の恵みを活かした麻やシルク、ピニャ(パイナップル繊維)が用いられ、通気性と快適さを兼ね備えています。これらは、フィリピンの高温多湿な気候に適応している点が見受けられます。

以下の表に、フィリピンの民族衣装の一般的な特徴をまとめました。

項目

特徴

色彩

鮮やかで豊か

デザイン

独特でエレガント

季節

オールシーズン対応

素材

麻、シルク、ピニャ等

これらの特徴を持つフィリピンの民族衣装は、その国の文化と歴史を象徴しています。

(2)フィリピンの民族衣装の種類

フィリピンの民族衣装は多様性を誇りますが、主な種類として「バロン・タゴログ」と「バロ/テルノ」があります。

まず、「バロン・タゴログ」は男性用の民族衣装で、薄いシルクやサテンなどの素材で作られた長袖のシャツです。その透明感が特徴で、裾はパンツの中に入れずに着用します。

次に、「バロ/テルノ」は女性用の民族衣装で、バロは上下別の2ピースのスタイル、テルノは一体型のドレスを指します。ともに刺繍やフリル、レースなどが施され、華やかな印象を与えます。

これらの民族衣装は、フィリピンの伝統的な祭りや結婚式などの特別な日に着用されます。

2. フィリピン民族衣装の男性版:バロン・タゴログ

(1)バロン・タゴログのデザインと特徴

バロン・タゴログは、フィリピンの男性が着る民族衣装で、そのデザインと特徴は非常にユニークです。この衣装は長袖のシャツ型で、襟元が広く開いたデザインになっています。また、フロント部分には装飾的なボタンが並んでいて、特に祝い事の際には金色のボタンが用いられることもあります。

一方、バロン・タゴログの最も特徴的な部分は、その腰から下が透明になっていることです。これは、フィリピンの高温多湿な気候を考慮した結果で、涼しげで通気性のあるデザインとなっています。素材には、伝統的にはパイナップルの繊維から作られたピニャクロスやアバカ(バナナの一種)から作られたシニャマイが使われます。これらの特徴からバロン・タゴログは、洗練されたかつ独特な魅力を放つフィリピンの男性民族衣装と言えるでしょう。

(2)バロン・タゴログの色彩と素材

バロン・タゴログの色彩は、主に白やクリーム色で、清潔感と華やかさを兼ね備えています。しかし、特別なイベントや式典では、黒や青、緑などの色合いのものも見られます。

素材については、一般的にはピニャクロス(パイナップル繊維)やアバカ(バナナ繊維)等、フィリピン特有の自然素材を使用することが多いです。これらの素材は通気性が良く、熱帯気候のフィリピンに適しています。

以下に色彩と素材の特徴を表にまとめました。

色彩

素材

白やクリーム色(イベントにより黒、青、緑など)

ピニャクロス、アバカ

これらの特徴が、バロン・タゴログの一般的な見た目を形成しています。

(3)バロン・タゴログを着るシーン

バロン・タゴログは、日常的なものから特別な場面まで、様々なシチュエーションで利用されます。

まず、日常的な着用としては、カジュアルなバロン・タゴログがあります。素材は軽く、デザインもシンプルで、暑いフィリピンの気候に適しています。

表1:バロン・タゴログの日常的な着用

素材

デザイン

シーン

軽量

シンプル

日常生活

一方、フォーマルな場面での着用も一般的です。結婚式や公式なイベントでは、より凝ったデザインや豪華な素材のバロン・タゴログが好まれます。

表2:バロン・タゴログのフォーマルな着用

素材

デザイン

シーン

豪華

凝った

結婚式、公式イベント

このように、シーンに合わせてバロン・タゴログのデザインや素材を選ぶことが、フィリピンの文化を体現する一例となっています。

3. フィリピン民族衣装の女性版:バロ、テルノ

(1)バロのデザインと特徴

バロは、フィリピン伝統の女性服で、バロ・スヤとも呼ばれます。その特徴的なデザインは、膝丈のブラウス(カミサ)とロングスカート(サヤ)から構成され、カミサは通常、透明なピニャ(パイナップル繊維)やアバカ(バナナの一種)の繊維で作られています。明るい色彩で織られたこの衣装は、豪華な刺繍やフリルで装飾され、エレガントな印象を放ちます。また、バロは背中が露出するデザインが多く、華やかな祝い事や特別な日に適しています。

特徴

バロ

デザイン

ブラウスとスカートから成る

素材

ピニャ、アバカ等の自然素材

色彩

明るい色調

装飾

刺繍やフリル

シーン

祝い事、特別な日など

バロを1度試してみると、フィリピンの伝統と女性の優雅さが体感できるでしょう。

(2)テルノのデザインと特徴

テルノはフィリピンの女性用民族衣装であり、特徴的なデザインが人々の目を引きます。その最も顕著な特徴は、バタフライスリーブ(蝶のような形状の袖)で、この特異な形状がテルノ独自のエレガントさを引き立てています。

また、一般的にテルノは長袖であり、膝から足首にかけて長いスカート部分があります。これは、フィリピンの保守的な文化を反映しています。

素材については、絹やピニャ布(パイナップル繊維から作られる布)が主に使用されます。これらの素材は通気性がよく、熱帯のフィリピンの気候に適しています。

テルノは、特別な催しや公式の場でよく着用されます。また、国内外のフィリピン人コミュニティーでも、フィリピンの文化を象徴する衣装として認知されています。

以上のように、テルノはそのデザインと特徴からフィリピンの文化を深く理解する上で重要な役割を果たしています。

(3)バロ、テルノの色彩と素材

フィリピンの女性向け民族衣装であるバロとテルノは、その色彩と素材が特異です。

まずはバロについて。この衣装は通常、生地がとても薄く透け感のあるピニャ(パイナップル)繊維やアバカ(バナナ)繊維で作られています。色彩面では、白やその他のパステルカラーが一般的で、地味すぎず派手すぎない絶妙な色使いが特徴です。

一方、テルノは丈夫なシルクやサテン地が用いられ、華やかさを引き立てます。特に色彩面では鮮やかなピンク、青、黄色などの色を用いることが多く、一見するとその豊かな色使いに目を奪われます。

これらの色彩と素材はフィリピンの気候や伝統に深く根ざしており、その多様性と美しさが表現されています。

(4)バロ、テルノを着るシーン

バロとテルノは、フィリピンの女性が特別な場面で身に纏う美しい民族衣装です。その着用シーンを表でご紹介します。

シーン

説明

結婚式

バロとテルノは華やかさが特徴で、結婚式では新婦や参列者が着用します。

宗教行事

フィリピンはカトリックが多く、教会でのミサや祭りでは、厳粛な雰囲気と共にこれらの衣装が身に纏われます。

公式行事

国の式典や祝賀会など、公の場ではフィリピンの伝統を体現するバロやテルノが着られます。

民族舞踊

フィリピンの伝統的なダンスパフォーマンスでも見られます。その色彩と動きは観客を魅了します。

これらの衣装はフィリピンの文化を色濃く反映しており、着ることでその深い歴史や伝統に触れることができます。

4. フィリピン民族衣装の購入方法

(1)フィリピン国内での購入方法

フィリピンの民族衣装を国内で購入する際の一つの方法として、マニラなどの大都市の市場や専門店を訪れることがおすすめです。特に、地元の人々にも人気の「クィアポ・マーケット」は、豊富な種類の民族衣装を取り扱っています。

また、カスタムメイドの服を探す方々には、専門のテーラーやデザイナーに注文することも可能です。以下に具体的な購入方法を表示します。

購入方法

詳細

市場・専門店

各種の既製品を販売

テーラー・デザイナー

個々のサイズや好みに合わせたオーダーメイド

注意点として、価格は製品の素材や仕立て、デザインによって大きく異なるため、事前に予算を決めておくと良いでしょう。

(2)フィリピン国外での購入方法

フィリピン民族衣装を国外で購入する場合は、主に二つの方法があります。

1つ目は、オンラインショッピングサイトを利用する方法です。多くのサイトでは、幅広い種類のフィリピン民族衣装を取り扱っています。購入前にサイズや素材、色彩などを確認しましょう。代表的なサイトには「Etsy」や「eBay」などがあります。

2つ目は、地元のフィリピンコミュニティやイベントを探す方法です。多くの都市にはフィリピンのコミュニティが存在し、特定のイベントやフェスティバルで民族衣装を販売していることもあります。

どちらの方法でも、現地のフィリピン人から直接買うことも可能です。ただし、着用する前には必ず洗濯し、適切に手入れをすることが重要です。

5. フィリピンの民族衣装を楽しむためのエチケットとマナー

(1)正装すべきシーンとは?

フィリピンの民族衣装は、特定のシーンでの着用が推奨されます。それらは主に祭り、結婚式、教会のミサ、および政府の公式行事などの特別なイベントです。これらの場では、フィリピンの文化と伝統を尊重し、その一環として民族衣装を身につけることが期待されます。

また、特に男性用のバロン・タゴログはビジネスシーンでも広く見られ、フォーマルなシャツとして使われることがあります。

以下に主なシーンを表にまとめました。

シーン

説明

祭り

伝統的なダンスやパレードで民族衣装を身につける

結婚式

新郎新婦とゲストが民族衣装を着用

教会のミサ

教会の日曜礼拝で着用することも

政府の公式行事

国の祝日や式典での正装として

ビジネスシーン

バロン・タゴログをフォーマルシャツとして着用

(2)フィリピン民族衣装の着方・脱ぎ方

フィリピンの民族衣装を着る際には、そのマナーがあります。

まず、男性用の「バロン・タゴログ」は、白いシャツ(カミサ・デ・チノ)を身にまとい、その上から透けるような素材のバロンを着ます。シャツのボタンは全て閉じ、最後にネックタイを結ぶと正装の完成です。

一方、女性用の「バロ、テルノ」は、スカート、ブラウス、そして「パニュエロ」(肩にかけるショール)の3つで構成されています。まず、スカートをはいてからブラウスを着、最後にパニュエロを肩にかけます。ブラウスのボタンは全て閉じ、パニュエロを緩めに結ぶことがポイントです。

いずれも、衣装が脱げ落ちないようにしっかりとボタンを閉じることがマナーとされています。これらの衣装は、華やかな場での着用が一般的であるため、そのエチケットを守ることが大切です。

6. まとめ

(1)フィリピンの民族衣装の魅力とは?

フィリピンの民族衣装の魅力は、その色彩豊かなデザインと、地域ごとの独特の特徴にあります。鮮やかな色使いは、フィリピンの豊かな自然と陽気な民族性を象徴しており、視覚的にも楽しむことができます。

特に、男性用のバロン・タゴログは白やパステルカラーが主流で、清潔感と品格を演出します。一方、女性用のバロ、テルノは、色とりどりの生地と繊細な刺繍が特徴で、女性の優雅さを引き立てます。

また、これらの衣装は伝統的な製法を守って手作りされているため、一つ一つが芸術作品のように独特です。素材には天然のパイナップル繊維や麻が用いられ、着心地の良さも魅力の一つです。

フィリピンの民族衣装は、その独特の美しさと、フィリピンの文化を体感できる点に魅力があります。

(2)フィリピンの民族衣装を楽しむポイント

フィリピンの民族衣装を楽しむためには、いくつかのポイントがあります。 まず、フィリピンの伝統的な生地や色合いを理解することから始めましょう。特にピニャ布(パイナップルの繊維で作られる布)やジュソ(バナナの繊維で作られる布)などは一見すると一般的な布に見えますが、これらはフィリピンの自然環境から生まれた伝統的な素材です。

また、衣装を着るシーンにも注意が必要です。例えば、女性のテルノは一般的にフォーマルな場で着用され、男性のバロン・タゴログはセミフォーマルな場で着用されます。これらの衣装は、フィリピンの文化と歴史を反映していますので、着る場所やタイミングを考えることは大切です。

最後に、衣装を着る際のマナーとエチケットも学ぶことをおすすめします。衣装の着方や脱ぎ方、そしてそれらを保管する方法など、これらの知識はフィリピンの民族衣装をより深く理解し、楽しむためには欠かせません。


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